肥満の原因は基礎代謝の低下から

基礎代謝の低下が肥満の原因である人もいます。基礎代謝とは、人が生きていくために欠かせないエネルギー量を指しています。じっとしていても、呼吸、消化、体温調整、血流のために人の体はエネルギーを消費しています。体の臓器の活動によって基礎代謝分のエネルギーを使っているわけです。基礎代謝は年齢や性別、筋肉の量などで一人一人に違います。肥満の原因の1つとして、エネルギー消費量が下がって脂肪が残りやすくなることがあります。基礎代謝は男性より女性が少なく、年齢別でみると10代後半がピークでその後徐々に減っていきます。体温が低い人、発汗量が少ない人、血圧が低い人、運動不足の人などが基礎代謝が低い可能性があります。遺伝的な要素も、基礎代謝にはあります。加齢と共に基礎代謝が下がっているのに、若い頃と変わらないカロリー摂取量を続けていると、使い切れないエネルギーが脂肪となって肥満の原因となります。基礎代謝が低下したなら低下したなり摂取カロリー量を心がけなければ、いくら積極的に運動をしても脂肪が減らず、肥満の原因を排除することができないでしょう。食事制限やダイエット運動でも体重の減少が鈍いという方は、基礎代謝が低いことが肥満の原因になっているのかもしれません。肥満の原因は、大別すると2種類あります。単純性肥満といい、生活習慣が原因となる肥満です。食べ過ぎや運動不足によるもので、肥満の95%はこのタイプです。症候性肥満という、代謝やホルモンにトラブルが生じて起きる肥満も存在します。肥満になる原因を作る病気がはっきりしているのがこのタイプです。食欲が正しく作動していないために肥満になるという、中枢性肥満も症候性肥満の中の1つです。血脳障害、性腺形成不全が原因の遺伝性肥満、甲状腺異常や副腎皮質異常による内分泌性肥満なども症候性肥満です。副腎皮質ステロイド剤を多用したために肥満体質になるという、薬が原因となる症候性肥満も存在しているようです。しかるべき検査を受けて原因を明確にし、治療に取り組むことが症候性肥満の場合は求められます。肥満の原因が何かを明瞭にしなければ、適切な対応は取れません。単純性肥満か症候性肥満か、予め確認してから対応を取りましょう。子どもの肥満は、ある程度大きくなるまで状況の見極めに時間がかかります。問題なく成長しているかは、身長と体重を測っておくことが重要になります。肥満体型で、身長が低いという子どもは単純性肥満ではなく症候性肥満が原因である可能性もあります。